しぼりたてチャイナ

何かとディープな中国の知られざる魅力を、無限に生しぼりしていくブログです

中国最北端の村をめざして 4  極寒の屋外市場がもはや衛生不衛生とかいうレベルじゃない

 

前回の記事はこちら:

中国最北端の村を目指して 3 中国東北料理「地三鮮」 - 限りなく原汁に近いチャイナ

 

ハルビンから中国最北の街、漠河までは、巨大な大興安嶺の森林地帯を走る列車が1日3本ある(今年の初めまでは3本あったのだが今調べたら1本しか出てこない)。硬座が15時間で152元。

 

列車だと時間がかかりすぎるという場合には、ハルビンから飛行機の直航便も飛んでいる。こちらは1月頭の価格で2000元以上もしたので採用しなかったが、今この時期だと600元で買えるみたい。

 

個人的にはやはり、列車から大興安嶺の広大な針葉樹林を眺めながらゆっくり行きたかった。

f:id:xccg:20200225025121p:plain

朝焼け。緯度が高い地域はゆっくり日が昇るので、長いこと朝焼けを楽しむことができる。

 

f:id:xccg:20200225025123p:plain

カラマツなどの落葉針葉樹林と、白樺を主とする森林。

 

f:id:xccg:20200225025150p:plain

大興安嶺の大森林地帯には集落が点在している。暖房か、朝ごはんを作る煙がのぼる。

 

f:id:xccg:20200225025154p:plain

液体の存在しない世界。

 

f:id:xccg:20200225025748p:plain

乗降ドアの窓ガラスは完全に凍結してしまった。

 

f:id:xccg:20200225025800p:plain

緩やかな山脈のあいだをうねりながら進む列車。

 

f:id:xccg:20200225030144p:plain

日本人の目にはこれが山脈に見えるだろうか?

 

こんな山脈が南北に1200キロも続いている。イメージでいうと、札幌から東京まで、本州の2倍の太さの山脈がずっと続いているようなもの。

 

f:id:xccg:20200225030156p:plain

お昼に中国最北端の街、漠河市に到着した。

 

f:id:xccg:20200225030205p:plain

駅舎から街中までは5キロほどの距離がある。20台ほどのタクシーに声をかけられたけれど、歩くのが好きなので徒歩で行くことにする。

 

f:id:xccg:20200225030217p:plain

液体の存在しない世界。犬のうんこもダイヤモンドのように凍結していて、踏んでも蹴ってもビクともしない。つまづいたら怪我しそう。

 

f:id:xccg:20200225030228p:plain

街へ向かってひたすら歩く。

 

f:id:xccg:20200225030242p:plain

そりでものを運んでいる人もいた。

 

f:id:xccg:20200225030408p:plain

ロシア風の建築が多い街並み。

 

f:id:xccg:20200225030412p:plain

街の中心部の飲食店が集結したエリアで、「美団」を使って予約した宿に入る。

 

外国人は泊まれないよ、と言われるかと思ったが、大丈夫だった。

 

このポカポカのお部屋で一泊30元。とてもフレンドリーなご家族が経営している。

 

私の穴のあいたナイキのランニングシューズを見て、「そんな靴じゃ寒いよ。お店でもっとあったかいの買っておいで」と言ってくれた。

 

f:id:xccg:20200225033711p:plain

水を外に出してみた。10分くらいで凍るかなと思ったけれど、日中の気温はマイナス15度くらいあったのでダメだった。

 

f:id:xccg:20200225033725p:plain

宿のそばにある北陲市場へ。なんか変な魚が見える!

 

f:id:xccg:20200225033734p:plain

チョウザメだ!

 

f:id:xccg:20200225033802p:plain

川魚が多いですな。

 

f:id:xccg:20200225033811p:plain

当たり前のように魚が屋外に並べられている。吹きっさらしだ。

 

写真では伝わりにくいけれど、気温がマイナス15度なので、もちろん一匹一匹がバッキバキ、ベッキベキに凍結している。

 

f:id:xccg:20200225033826p:plain

海鮮もあるらしい。ロシア産か、遼寧省産か。

 

海は遠いけれど運送は楽そう。凍ってるから。

 

f:id:xccg:20200225033838p:plain

森の幸も売られている。こちらは各種キノコ。

 

f:id:xccg:20200225033849p:plain

手前はヘーゼルナッツの一種。「榛子」と言うので日本語ではハシバミかな。

 

奥の黒い塊は漢方に使われるおっきなキノコ、「霊芝」。

 

f:id:xccg:20200225033853p:plain

そして黒龍江の人々が愛してやまない、冬に食べるアイス。

 

そういえばハルビン行きの列車の中でもアイスの移動販売があった。わざわざ、この時期に、アイスを車内で売っているのがプチカルチャーショックだった。

 

f:id:xccg:20200225033901p:plain

もちろん果物もカッチカチ。凍ったいちごは美味しそう。

 

f:id:xccg:20200225033912p:plain

当たり前に屋外で売られる水産物。違和感しかない。

 

f:id:xccg:20200225033932p:plain

左はモモ、奥はナシ、右はカキ。

 

f:id:xccg:20200225033922p:plain

屋外で売られる冷凍食品。

 

f:id:xccg:20200225033948p:plain

市場のとなりには大きなショッピングモールがあった。

 

モール中の店という店ではあらゆる防寒グッズが売られていた。装備不足でちょっと寒かったので、ネックウォーマーと雪地靴を購入。

 

f:id:xccg:20200225033952p:plain

1時間くらい続くたそがれ。

 

f:id:xccg:20200225034006p:plain

人口7万ちょっとの小さな街だけれど、夜はしっかりライトアップ。

 

さあ、翌日はいよいよバスで中国最北端の村を目指すぞ。

 

続く

 

次の記事:

中国最北端の村を目指して 5 体感!漠河のマイナス30度 出発から4日目でようやく村に到着 - 限りなく原汁に近いチャイナ