皆さんは香港といえば何を思い浮かべるでしょうか。点心?高層ビル群?百万ドルの夜景?
香港へ行って見るとわかるのですが、ネオンの鮮やかな繁華街や、ギチギチに密集した高層ビル群などは実は香港の一部でしかありません。
実際の香港は大部分が山地で、すでに開発された土地は香港の全面積の25%しかないと言います。(ウィキ)
ですので香港市民は休日になるとハイキングへ出かけたり、離島へクルーズしたり、ビーチでのんびりしたりと、香港はアウトドアの選択肢には事欠かない場所なのです。
私は香港に行く機会がやたらと多く、よく郊外を歩き回っているのですが、前回訪問した際についに念願の香港登山を果たしたので、ここでご紹介したいと思います。
玉桂山(標高100mちょっと)
玉桂山の位置
香港島の南側にある、鴨脷洲という島にあります。
玉桂山は、地元の本屋で売っていた香港登山のガイドブックで紹介されていました。
ガイドブックの中では上級向けと書かれていましたが、私の感覚だとこんな感じです。
往復の所要時間と難易度
プラン1:1時間・初級(途中少し険しい岩場があるので、ヒールでは登れません)
プラン2:2時間半・中級(普段運動しない人はきついかも)
プラン1は玉桂山に登っておしまい。来た道を戻って下山します。
プラン2は山頂に着いてからさらにその先の小島を目指すルート。玉桂山の山頂から海まですごく険しい坂を一気に降るので、少し危険が伴います。帰りは険しい坂をまた登り返さなくてはいけないため、少し体力が必要になります。
アクセスの仕方
黄緑の地下鉄、南港島線の終点1つ手前、利東駅が最寄りの駅です。
まず駅からエレベーターを使って地上に出ます。(おそらくエレベーターでしか地上に出られない)
南側のバス停の近くに行くと、黄色い箱型の小屋が二つ並んで建っているのが見えます。(写真を撮り忘れました。でも目立つので、見たらすぐにわかります。)
その2つの小屋の間を入っていきます。初めのうちは全然登山道っぽくありません。腰くらいの高さの柵を1つ超えて、まっすぐ階段を登っていきます。
すると鉄のフェンスにつき当るので、そこを左折します。スタートからここまで2、3分くらい。
そこからフェンスに沿って2分ほど登って行くと、ようやく普通の登山道らしくなってきます。案内板なんかもたっています。
低木の間をまた1分ほど進むと分かれ道っぽいところに出るので、左の道を登ります。右の道はロープのない上級者向けだそうですが、よほど道が混んでいない限り右の道を上る必要はないでしょう。
ちなみにガイドブックには週末は混むかも、と書いてありましたが、私が登った土曜日の午後は非常に空いていました。合計10人くらいの人とすれ違ったくらいです。
さて、ここから本格的な登りが始まります。
ロープが張ってありますが、きちんと手も使って体を支えて登ればロープは必要ないくらいの傾斜です。ロープはあくまで補助として使いましょう。
粘土質の地面なので、雨が降った直後などは滑りやすくなることが予想されます。
振り返るとこんな感じ。
えっちらおっちら登っていきます。
私は写真を撮りながら登って、15分ほどであっという間に山頂につきました。
ゆっくり登っても30分くらいで着けると思います。
海風がとても気持ちいいです。
足元に高層マンションが密集していますが、実はこの島、鴨脷洲、人口密度が世界第2位の島だそうです。(66426人/㎢。ちなみに一位はコロンビアのサンタクルス島。Wiki中文版)
山頂からは綺麗な夕日を見ることができました。(ケーブルカーでビクトリアピークへ登っても、角度的に夕日は見えない)
ここまでで引き返すのがプラン1となります。
プラン2
玉桂山山頂から南側の海を眺めると、、、
なんだか小さな島が付着しているのが見えます。
玉桂山の山頂から海まで下り、この小島の先っちょまで行って帰ってくるのがプラン2になります。
プラン2は傾斜が厳しいため、少々難易度が高く、体力も要求されます。階段を10階分登るとしっかり疲れてしまうような人は行かない方がいいかもしれません。
こんな感じのところをロープにつかまりながら降っていきます。
慎重に、20分から30分くらい降って行くと、もうすぐ真ん中のトンボロ地帯に到着します。
海を渡って小島に入ります。
この小島も、登って行くとずっと先端まで道が続いています。
この小島の一番先端まで行くと、小さな灯台があるようですが、私は最後の降り口で疲れてもういいやとなってそこで引き返してしまいました。
玉桂山の山頂から小島の先端付近まで、休憩も含めて40分くらいでした。
帰りはまた元来た道を引き返します。
落っこちないように注意しましょう。
まとめ
玉桂山だけに登るプラン1は、少し岩場があるものの、時間的にも体力的にも比較的初級者向けの1時間コースです。
そこからさらに先までいくプラン2は少し難易度高めの、中級者向け2時間半コースです。
いずれのプランも登山靴とは言わないまでも、運動靴で行った方がいいでしょう。それと、香港では4月から11月までは日本の夏並みに暑いので、日差し対策や水分補給も注意して登山に出かけましょう。