はじめまして、中国に住んでいます
こんにちは。
早いもので、中国に住みはじめて3年目になります。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
3年間も中国に住んで私はいったい何をしているのでしょう。
何をしているのかというと、中国の大学で中国語を勉強しています。
中国語を勉強するという名目で中国の大学へ入学し、いまは学部生をやっています。毎日毎日、中国の学生たちに混ざって授業に出ています。
中国の学生と一緒に授業に出て、同じ宿題をやり、同じテストを受け、同じ休日を過ごしています。
そんなこんなで3年目になりました。
中国語はうまくなってきたでしょうか。
授業にはついていけているでしょうか。
確かに中国語はそこそこ上達しました。しかしまだまだ天井が見えない状態です。
中国語がそこそこできるようになるにつれて、友人も増え、中国のいろいろなことを見たり聞いたりする機会が増えてきました。
あれ?河北省ってどこにあるんだっけ
中国についての見聞が深まっていく中で、あることに気がつきます。
「日本人って、中国について全然知らない。」
中国のお土産話をたっぷりお腹に詰め込んで日本に一時帰国して、中国の話をしようとしても、
「ん?河北省ってどこにあるんだっけ?」
こういう話題になってしまします。個人的には河北省のどこどこがこうこうでヤバイんだよ、という話をしたいのですが。。
それに加えて、日本では中国に対して様々な誤解があることにも気がつきました。(中国ではみんな北京語を話している、とか、中国には四大料理がある、とか)
日本で見られる中国の政治・経済ニュースや、おかしくて興味をそそる中国オモシロニュース、三国志などによって描き出される中国からは、現代の、普通の中国の生活が見えにくいのではないかと思うようになりました。
私自身も中国へ来る前には「土っぽくホコリっぽいコンクリート打ちっぱなしの殺風景な広大な大地」という漠然としたイメージがあっただけでした。
別にそのイメージが間違っていたわけではありません。
問題は、それしかイメージがないこと、だと思います。
先日、日本から中国へ観光に来たある方に出会って、こういう話を聞きました。
「ベトナムやタイへまで旅行する人たちが、それよりはるかに治安のいい中国にどうしてこないんだろう」
確かに不思議かもしれません。何かと敬遠される中国です。もしかすると中国に関する情報が少ないというのもあるかもしれません。
実際、私たちが日本にいて手に入るニュースや、ネットや、ガイドブックなどから得られる中国のイメージと、実際の中国のそれとの間には、大きな大きな隔たりがあります。
そして実際に中国に来てみると、みんなそのギャップに驚きます。案外普通じゃん。
比較してみると、日中の違うところよりも、むしろ東アジア人としての共通点ところのほうが多いことに気がつくでしょう。
日本のとなりに一つのヨーロッパがある
一度中国に行ってみたいなー、という人たちも案外たくさんいるのではないでしょうか。それと同時に、そもそも中国に行くなどという発想が存在しない人たちもたくさんいるでしょう。
日本人にとって、中国は良くも悪くもおとなりの国であり、文化的に最もつながりのある国です。面積はアメリカと同じくらい広くて、驚くほど地形の変化に富んだ国です。しかも、多民族であり、多文化であり、多言語でもあり、例えるならもう一つのヨーロッパが日本のすぐとなりにあると考えてみてもいいかもしれません。
最近では身近に中国人がいることも日常的になってきましたが、みなさんは彼ら彼女らの生まれ育った場所についてよく考えてみることはあるでしょうか?ふるさとがどこにあるのか、どんな場所で生まれ育ったのか聞いたことありますか?
私はこのブログを借りて、いま私の頭の中にある中国を整理していけたらいいなと思います。もしかすると内容が断片的になってしまうかもしれません。
もしも、このブログを読んでくださった方々の中国に対するイメージに、少しでも奥行きと深さが出てきたら、それはそれは素晴らしいことだと思います。
少しでも中国に興味のある方のお役に立てればと思います。
これからどうぞよろしくお願いいたします。